コロナウィルスについて

 

今回のコロナウィルスの特徴の一つに、物体表面に付着したウイルスが長期間生存し、感染させているというものがあります。AFP通信によるとウイルスの生存期間は、次のように報道されています。

https://www.afpbb.com/articles/-/3274379

 

現在、ウイルスの物体表面上での生存期間は、米疾病対策センター(CDC)とカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)およびプリンストン大学(Princeton University)の研究チームの発表では以下のようにいわれています。

・空気中で3時間

・布、銅や木材で3時間

・ボール紙では24時間

・プラスチックやステンレスの表面では 72時間

 

プラスチックやステンレスでは3日間生存しているので、その意識がなければ非常に危険です。

また、宅配便に使用される段ボールも意外に24時間と長いようです。

 

クルーズ船ダイヤモンドプリンセス号で集団感染がおこった際も、きつい階段が多い船内で手すりを中心に接触感染したことが疑われました。エレベーターの押しボタンやエスカレーターの手すり、銀行のATM、現金のコインやお札、あと意外なところでは、スーパーの袋や包装、宅配によって届いた商品などが感染の可能性が高い危険なものと思われます。

 

大分県の病院で起こったクラスターでは、患者さんの情報を共有するためのipadなどの電子機器のタッチパネルが感染源となっているとされています。

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/595419/

 

 

また、エアロゾルの可能性として公共なトイレも危険なようです。以前は手指乾燥機で水蒸気ミストに乗ったウィルスが危険との話題が出ていましたが、水洗トイレを流したときに発生するミストは、天井にも達するといわれており、感染者が入ったトイレの直後に入ると危険だとユーチューバーの武田先生が言っています。トイレの壁がビニルクロスであったり、つるっとした表面の素材であれば、ミストが壁に付着しており、普段なら拭きやすくて清潔なようですが、コロナウィルスに関しては危険度が上がりそうです。

 

 

エアロゾルによる感染は、ミストを吸っただけで感染する可能性がありますが、その前の接触感染は、危険なものを触った後に自分の顔を触ることによって感染します。花粉症のこの時期に鼻や目をごしごししたい気持ちはわかりますが、ウイルスは口や目から体の中に侵入するので、十分に流水と石鹸で手を洗ったあとに、目をごしごししましょう。もちろん、食事の前とトイレの後の手は十分に清潔にしてください。

 

この防護のために、マスクは役に立ちそうですが、ゴム手袋や薄いビニル手袋を外出時には身に着けて清潔な部分とそうでない不潔な部分を分けておくことが必要です。外から持ち帰ったものは、感染の危険がある不潔な物として、取り扱う必要があります。

 

マイバッグやセルフレジの利用によって、少しでも他者の接触を減らすことが出来そうです。あと1か月、公共の場に行く際はいろんなものに手を触れないように、また触れるのなら手袋を使用するなどの防護策をとりましょう。

 

これで公共の交通機関が危険な理由がわかりました。今日、孫の保育園で送迎の記録をするタッチパネルを指先でなく、指を折り曲げた関節の先でするように指導を受けました。素晴らしい指導だと思います。自分で守るべきところはしっかりと守っていきましょう。