日本政府…いや日本国民は素晴らしい

https://extranet.who.int/kobe_centre/ja/news/COVID19_specialpage

WHOのデータは、下のほうに書いてある通り、対数(最後の桁は違うようですが…)を使用しているようです。

対数については、ネットを検索するか、前々回のブログをご覧ください。
https://wp.me/p6BlwB-s5

 

安倍総理大臣が国民にマスクを配ったことについて意味があるのかと疑問を投げかける人が多くいます。小学校を含めた学校を休校にするといえば、保護者が働けないと批判する人がいます。批判したい人はすればいいと思いますが、そんなことにかまっている暇もなく、コロナの感染者のケアをしている医療関係者の方々や次々と変わっている状況の中で対策を打つ厚生労働省や経済産業省の方々に対してありがたく思います。

 

日本の状況は現在のところ、厚生労働省が出したコロナ対策に対する基本的な考え方の通りになっていると思います。

 

マスコミによる不安感をあおる手法は、発行部数や視聴率を稼ぐうえでは有効かもしれませんが、コロナ対策で右往左往する国民に対しては迷惑でしかないと考えます。

 

笑い話に世界最強の軍隊は何人がいいかというものがあります。

A: 「世界最強の軍隊はどんな軍隊だろう?」

B: 「それは、アメリカ人の将軍、ドイツ人の将校、日本人が下士官の軍隊だ」

A: 「じゃあ、世界最弱の軍隊は?」

B: 「それは、中国人の将軍、日本人の将校、イタリア人が下士官の軍隊だろう」

 

この笑い話をコロナの発生国の視点で見ると感慨深いものがあります。

 

さて、日本人は合議制をとるので個人の責任という概念が薄いようです。そして会議の中で最悪のことを考えて発言すれば、言霊があると考えているのか上下の儒教文化なのかわかりませんが、その場の雰囲気を壊す発言として言うほうも言われるほうも忌み嫌います。そのため組織の行動は遅く、革新的なアイデアを取り入れることができず、判断を誤ることが多いようです。

 

しかし、個人一人一人のスキルが高く、道徳心も強いため個人での行動は理にかなったものが多いように思います。日本政府が都市ロックダウンという都市封鎖ではなく、外出を控えてくださいという指示は、このスキルの高い日本人ならではの個人行動が前提となっていると考えます。

 

今回の状況が世界に与えるインパクトは大変大きく、私は第2次世界大戦以来の困難がやってくるかもしれないと考えています。しかし、当時と違う点も多数あると考えています。例えば、1945年の日本の状況は、原子爆弾や通常兵器による民間人への空襲などで建物や機械、インフラ設備が徹底的に破壊されており、働き手である20代~50代の男性が戦死したり、外地へ出かけたりして日本にいない状態でした。

 

現在の日本では、建物や設備はいくらでも稼働できる状況にあり、サービス業の比率が高まり、IT化やオートメーション化が進み、働き手も男性だけでなく、女性たちも男性に負けず働けます。コロナの感染症対策が進み、消費需要が元に戻ればフル稼働できるのです。

 

私は、その後にやってくるかもしれない経済的な変化に恐れを抱いています。今、マスクや消毒関連物資を除いて、基本的に物が売れないので物価は下がっていくと考えます。しかし、日本政府が雇用対策や企業のセーフティーネットで出す補助金や国民一人に10万円ずつ支給するお金などが最終的にどこかに蓄積され、また、国の債務も大きくなり、結果的に貨幣価値の下落によってインフレが起こることを懸念します。

 

今までも日本はたびたびインフレや不景気に襲われてきました。しかし、働く力のある日本人は、その度にその危機を乗り越えてきました。長期的な視点であればきっと日本は心配ないでしょう。

 

しかし、短期的に心配なのは高齢者です。まず、コロナの危険があること。特に70歳以上のBCG接種をしていない世代の方々。買い物もできればスーパーの包装やカートからの接触感染などの感染の機会を減らして、この時期を乗り切ってもらいたいと思います。

 

そして、運動不足から身体の機能低下が急速に進みます。三密の場所に外出してはいけませんが、散歩は奨励されています。人との距離をとって散歩に出かけてください。今は花の季節、無料の近所の美しいお庭を見て、季節の移り変わりを楽しみましょう。