さぁ、出かけよう! 三密以外の場所へ…

 

日本政府から39の都道府県に緊急事態宣言の解除が発表されました。感染症対策では、伝染を防ぐことと反対に経済活動制限による経済の低下が天秤にかけられます。感染症を防ぐために公共交通機関の停止をしたり都市封鎖や外出を禁止したりすることでウィルス感染を遮断しようとする動きをすると、経済活動が低下するので一般の人たちの収入が落ち生活が苦しくなり、特に社会的に立場の弱い方々の苦しみが強く現れます。

 

2002年に中国広東省で始まったSARSは、日本では感染者は発生せず、世界で約8000名が感染し、770名の方たちが亡くなりました。今回の新型コロナ武漢ウィルスに比べるとSARSは、小規模の伝染病であったといえそうです。今回のウィルスの日本国内での感染者数は5月19日のYahooニュースによると4000人を下回り、やっと下火になってきました。例年であればインフルエンザが猛威を振るうシーズンですが、日本人の徹底的なコロナウィルスへの衛生対策によって、例年よりずっと少ない感染者数となっているようです。

 

 

私がアメリカにいた2020年2月には、中国では新コロナウィルスで死者がどんどん増えていましたが、アメリカ国内ではインフルエンザのほうが怖いといった報道が多かったように思います。2月19日のCNNニュースの時点で(https://www.cnn.co.jp/usa/35149610.html)全米で死者1.4万人、感染者2600万人となっているので、このままではインフルエンザによる死者が3万人を超えそうだと注意喚起していたのです。ところが米国にコロナウィルスが蔓延してしまい、インフルエンザとは比較にならない約150万人が感染し、約9万人が亡くなってしまいました。(https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00673/)

 

 

留学先ではブラジル人の友達がたくさんできたので、南半球でこれから冬シーズンに入るブラジルの状況をとても心配しています。ブラジルでは感染症対策よりも経済を優先すると大統領が発言したりしたので、高齢者や基礎疾患のある方にとっては医療崩壊も目前に迫り、恐ろしい状況といえます。

 

さて、ひるがえって日本の状況は、ゆるい対策を世界から批判されてきましたが、結果的にとてもバランスの良い感染症対策であったと言えそうです。これ以上の何を求めるのでしょう。確かに安倍総理のマスコミ対応は悪かったといえそうですが、口下手な人って良い人が多いように思います。逆に詐欺師は口がうまくないとできません。その間、マスコミが何を報道していたかというと、森かけ、桜、そして今の検察庁定年延長問題です。

 

命に係わるコロナ対策に追われる厚生労働省をはじめ、陣頭指揮を執る安倍総理がそんなことに力を削いでいるとは思えませんし、おそらくどうでもいいことだったのでしょう。あっさりと法案提出を見送りました。世論に勝てなかったのではなく、どっちでもよかったんだと思います。

 

現在、年金問題や労働者減少、100年生きる社会となって、企業や一般公務員において65歳定年を推進しており、今回の検察官定年延長も先の公務員定年延長に追随するものであったといわれています。立憲民主党の支援団体に公務員の労働組合があると思いますが、彼らはこれをどう思うのでしょう。自分たちの定年を伸ばしてもらうほうがよかったのではないでしょうか。ぎりぎりの人はちょっとがっかりかもしれません。

 

さて、優秀なる日本国民は自分で自分を律する能力が高いです。コロナ対策でインフルエンザ対策の結果を出すことができました。さて、これからコロナの間に落ちた体力を少しずつ戻していかなければなりません。アウトドアに出かけましょう。海に、野山に、人との距離は2メートル以上取りましょう。私の住む岡山県の感染者数は、5月19日現在で2名となりました。(Yahooニュース)

 

しっかりと私たちが景気を先に良くして社会を明るくし、その明るさを世界に広げていきましょう。