コロナウィルスの社会への影響

 

コロナウィルスの感染者数の減少カーブがなかなか下向にならないようです。5月初めの第一波の時には1000人を切ってこれでコロナは終わるのかなと楽観的に考えていました。お盆期間にピークを迎えた第二波は、現在も5000人を割る状況にはなっていません。

 

 

今日の日本経済新聞(2020.10.10)Opinion欄に編集委員の矢野寿彦氏が、コロナ感染に対して記事を書いておられます。その記事の中でコロナ感染対策において、命を取るか経済を取るかという二者択一ではなく、命と命の問題だと医療人類学者 磯野真穂氏の主張を載せておられます。経済が悪化すると生活が困窮し、生活が立ちいかなくなる方が増えるからです。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64839370Z01C20A0TCR000/

 

アゴラ言論プラットフォームを主宰している池田信夫氏は、YouTubeにおいて(time 0:50-04:10)コロナの第二波では、感染による死亡者数が大変少なくなっており、逆に自殺者が急増している。特に非正規雇用の比率が高い女性の自殺が40%増となっている事ことを考えれば、コロナウィルスやただの風邪だと考えて普通の生活をするべきだと言っておられます。

https://www.youtube.com/watch?v=b7wd1Go1-jo

 

では、コロナによる死亡者数は一日に何人くらいでしょう。

9月の平均値で9.16人でした。(厚生労働省死亡者数統計より計算)

https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/open-data.html

 

また、日本ではコロナ以外の原因で、一日何人の人が無くなっているのでしょう。厚生労働省のHPによると、一日に亡くなるのは3,280人となっています。(がん968人、心疾患518人、脳血管疾患338人、事故111人、仕事中の事故3人、老衰124人、自殺87人)

https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/11-3/dl/1jp.pdf

 

一日当たりでいうと自殺でなくなる方が、コロナの約10倍となっていてこの数字が増えつつある(特に女性)のが現在の日本の状況です。志村けんさんの死も衝撃でしたが、コロナによって仕事に影響があったのかも私にはわかりませんが、竹内結子さんの死も大きな衝撃を社会に与えました。経済で亡くなるのも命だと思うし、コロナで亡くなるのも命でどちらも同じです。もう経済を動かすことが大切な時期に来ていると私は考えます。コロナ感染に気を付けるべきなのは、明らかに死亡率の高い高齢者なのでその方たちには、徹底して手洗い、うがい、マスク、三密避けをしていただき、若い方々に関しては日常に戻っていただくような意識の変換が必要です。これは高齢者にとってインフルエンザへの対応と同じです。

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/tool/dl/leaf03-02.pdf

 

これは、まったく私事の話ですが、正直なところ大学の講義がオンライン化され、つまらなくなっています。リアルタイムで講師の先生が画面で話をしてくれる講義はまだ良いのですが、資料だけが送られてきてそれを読んで、レポートを書いて終わりとなる講義は本当につまらない。なのでいくつかの講義を受講することをやめました。

 

もう、大学は講義を少なくともリアルタイムでして欲しいし、対面の講義も普通にしてもいいのではないでしょうか。あとからビデオを見ることができる講義では正規の時間の講義参加者は2名、リアルタイムの講義では、300名が参加でした。紙や文字から得られる情報よりも、視覚を通して表情を見たり、聴覚を通して声の抑揚を感じたり、臨場感を感じることができる講義のほうが、思い出にも残ると思います。

 

そして、日本は高齢者が末永く人生を楽しむことができる世界でもまれな国です。2020年7月31日、厚生労働省は2019年の日本人平均寿命を発表しました。(女性87.45歳・男性81.41歳)

男女ともに過去最高を更新しています。目出たいことです。平和な国です。

 

最後に、脂肪率の高い方は、脂肪率を下げるためにも、死亡率を下げるためにもどんどん運動して、経済の消費とカロリーの消費を頑張っていただきたいと思います。私もそのうちの一人です。