大学院の修士論文,口頭試問に合格しました

私の50歳からの挑戦,岡山大学入学から,3年生の時には8か月間のアメリカ留学も体験でき,4年後の経済学部卒業,そして,2年間の前期博士課程を終了することができました。この6年もの間,支えてくれた智子先生,家族,スタッフに感謝いたします。

岡山大学経済学部の勉強は,興味ある内容ばかりで毎日面白く通学することができました.私は夜間主コースだったので,夜の講義が中心でしたが,一般の講義を受けることができたので,積極的に参加させてもらいました.講師より年上の生徒の18歳の若者に囲まれての講義は,周りの雰囲気がざわつくこともありましたが,大きな問題もなく単位取得していくことができました.

大学院の成績のほうは,修士論文の成績発表前ですが,在籍した2年間の通算GPAが3.74と(3.5以上がA+)と約90点平均以上の成績をいただくことができました.これは講義に出席することと、講義ごとのレポート課題を提出することで評価され,記憶式の筆記試験などは無いので私にとっては有利な評価方法でした.

修士論文ですが,岡山県の柔道整復師の協力をいただきながら,アンケート調査とインタビュー調査を行い,医療連携をすることで整骨院・接骨院の経営環境は良くなるという調査結果を出すことができたにもかかわらず,土壇場になって論文テーマを「患者さんからのニーズ」に切り替えたことから結果的にこれらの調査データを修士論文から削除するということとなってしまいました.

論文発表会までに,テーマを「患者はなぜ伝統医療を利用するのか ―伝統医療の社会的役割-」とし,スライド24枚のプレゼンテーションをさせていただきました.論文発表では,質問が多いことがその論文の評価といってもいいのですが,ヒューマンケアイノベーション部門の発表の中では,一番多くの質問をいただくことになりました.これは自分の研究テーマが、この部門の研究テーマに沿っていたからかもしれません.

しかし,ここまでやってこれたのは指導教員の指導が素晴らしかったからです.アナロジカルシンキングといわれるのですが,整骨院の仕事を分析する際に異なる分野の構造を利用して考える方法,一般化ともいわれたりしますが,幅広い学問をしておられる大学の先生は,異なる事例をたくさん知っているのでその中から私にアイデアをくださったようです.

さて,ここからですが,智子先生と小さな鍼灸院「東洋医学と茶屋・じゅこうさん」を始めています.ここでは,行き交う人たちの結び目となれる場所,様々な問題を相談できる場所として,のんびりとした環境を作っています.

なにか,悩み事があれば,いつでもいらしてください.

東洋医学と茶屋・じゅこうさん

寿晃整骨院 総院長 木下広志