亡くなる方が増える時代。高齢化社会。

先日、ある企業から医療と介護について研修の講師の依頼を受けて資料をまとめていました。医療と介護の現在の問題点はそれを支える人と支えられる人の比率が急激に変化していることです。若い人たちは収入が少ないにもかかわらず、社会保険料として給料の1/3程度を医療保険と年金など(労災・雇用・介護保険も含みます)で取られてしまいます。企業が折半するといってもそれはあくまで人件費の一部なので同じことです。

国税庁「税の学習コーナー」将来の税はどうなるの?少子・高齢化https://www.nta.go.jp/taxes/kids/nyumon/page11.htm

そして支払いのほうですが、40兆円を超える医療費(これには整骨院が施術後にいただける療養費(医療費の約0.7%)も入っています。)のうち、国は1/3程度を補填しています。残りの2/3は保険料と一部負担金です。令和元年には約14兆円が国から補填されました。それ以外にも介護保険は3.3兆円のうち、約10%程度の一部負担金を除いた金額(90%)の半分が税金、残りが保険料となっています。

厚生労働省HP 医療費の財源構成(令和元年度)
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000980128.pdf
厚生労働省HP:介護保険制度の概要
https://www.mhlw.go.jp/content/000801559.pdf

2000年の時には、3.6人で支えていた65歳以上の高齢者を約半分の1.3人で支えるようになるという人口比率的なお話です。ただし、保険料部分は若い人だけで支払っているのではなく、介護保険などは年金から差し引かれるなど高齢者も支払っています。また収入のある高齢者の医療や介護の一部負担金を1割から2、3割にすることや税金制度を変えることが今後も行われると考えられます。

バブルの頃、日本の会社は大きく利益を出し法人税をたくさん払っていましたが、グローバル化が進んだ現在では、法人税をたくさん取ろうとすると、企業が法人税の安い国に逃げ出してしまうことから難しくなっています。

そこで消費税の出番というわけです。私は消費税を下げるべきなのか、上げるべきなのかよくわかりません。若い方の貧困を目のあたりにし、税金を高齢者も負担するということからは、公平なように感じますが、私も年を取るにしたがって欲しいものがだんだん無くなってきた気がします。若い時には家を買ったり、子供の教育費、家族の増減で発生する車の買い替えなどお金を使ったりすることが多かったように思います。そうすると若い人の消費のほうが活発なので消費税の負担は年代によって公平とはいえないようにも考えられます。

また、輸出企業は消費税を支払わなくていいんです。最終製品を日本国内で消費していないために消費税が取れないのです。逆にそれまで製品製造の部品代などに支払った消費税を国から還付してもらえます。還付分は本来、商品の値段につけるべきではないかと考えたりします。

持っている資産に応じて社会保険料を負担してもらおうという話もありますが、不動産が高騰している東京で慎ましやかに暮らしている持ち家の方々に負担してもらうのも違うように感じます。役所や国会議員の方々も、多くの試行錯誤を繰り返し、世界でも稀有な公平な世の中を作ってきたから今の日本があるんだと思います。経済の発展が政治によって左右されることは、朝鮮半島やアメリカとメキシコとの国境の町で証明されています。頭の良い方による良い解決案を求めます。

https://www.kou1.info/blog/politics/post-4591

You tuberの竹田恒泰さんが、日本には無料だけれども海外ではとても高いコストがかかるインフラがあると言っておられました。それは安全です。日本社会における「安全」は世界でもトップクラスです。銃を持っている人を見ることは警察官を除いてまずありません。フィリピンへ語学留学しましたが、普通のスーパーの入口に、X線検査機があり、機関銃を持ったガードマンがカバンの中をチェックしますし、アメリカ留学の際、近所の人は気分が盛り上がってくるとハイタッチの代わりに拳銃を撃っていました。

逆に日本である程度のスキルを身につけた人なら、アメリカで働く許可(ワークビザ)さえ取れれば年収をあげられそうです。あるお寿司の職人さんはアメリカで働くことになって年収が8000万円になったとニュースになっていました。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000272507.html

日本人にとって日本は住みやすく安全な国であることは間違いないようです。しかし、高齢化社会になって世の中が激変することも間違いないように思います。私が今回の資料を作っていて思った一番の変化は、2020年の時に420万人いる70~74歳の団塊世代が男性だけで今後15年間で200万人亡くなってしまうということです(女性は半分の約100万人)。これから老衰(現在の死亡原因第3位)で亡くなる人が多いと感じる時代になりそうです。

総務省統計局  統計ダッシュボード

https://dashboard.e-stat.go.jp/pyramidGraph?screenCode=00570&regionCode=00000&pyramidAreaType=2#

コロナによる超過死亡の情報も出ています。コロナの影響で冠婚葬祭の習慣も大きく変わりました。しかし、世界で共通しているのは、亡くなった方を悼む気持ちです。大切な方に会えなくなる、そんな時代に入ることを覚悟しておかなければなりません。超過死亡については、こちらのブログも参考にしてください。
https://chaya.jukou3.com/archives/240